ギャンブルをやめたい、という人にこう言うでしょう。代わりになる趣味を見つけましょう、と。何か打ち込めるものがあれば、そっちへ行けるはずだ、と。
もっともらしく聞こえますよね。
でもね、あれは順番が逆なんですよ。趣味を見つけてやめるんじゃないんです。やめてからじゃないと、趣味のほうが見つからない。
なぜそうなるのかを書きます。
先に断っておきますけど、これはやめたくてもやめられない人の話です。自分でも行き過ぎているとわかっている人の話ですね。適度に付き合えている人には、当てはまらないと思います。
パチンコで負けた日の、あの帰り道の重さのほうが知りたいようでしたら、「パチンコで負けた帰り道の後悔|やめられない理由と終わらせ方」に書いています。後悔した夜が、なぜ翌朝には消えているのかという話です。
一番上に、座っているんですよ
理由は簡単で、あの頃の私にとって、一番の趣味がギャンブルだったからです。
時間が空けば、行くんですよ。休みの日はもちろんですし、仕事帰りにも寄る。
じゃあ家で本でも読んでいればいいじゃないか、という話になりますけどね。読んでいても、頭の中にはギャンブルがあるんです。だからじっと家にいられない。読むのをやめて、出かけてしまう。
映画を見る前にギャンブル。ものを買う前にギャンブル。何をするにも、その前にギャンブルが来るんですね。
お金のほうも同じです。
ギャンブルをやる人と話しているとわかりますよ。仕事の道具は大したものを持っていないのに、ギャンブルに使うお金はあるんです。道具くらい買い替えたらどうだ、と言われても、そのお金は先にギャンブルへ行く。ケチっているわけじゃないんでしょうけどね。順番が、そうなっている。
私もそうでした。お金がなくなれば、物を売ってでも作っていましたから。リサイクルショップです。古着でも何でも引き取る、あの手の店ですよ。ゲーム機を売ったこともあります。
そこまでして作ったお金が、どこへ行くかという話ですよ。
趣味に使うお金があるなら、その前にギャンブルなんです。
だから、やめる前に趣味を見つけようとしても、育たないんですね。時間も、お金も、頭の中も、先に取られているんですから。
やめてから、半年でした
やめたあとのことを書きます。
行きたい気持ちは、なくなりました。
それは本当です。
ただ、じゃあ何をするのかというと、これが出てこないんですよ。休みの日にギャンブル以外のことを考えたことがなかったんですから、出てくるわけがない。
カメラを買ったのは、やめてから半年くらい経った頃でした。二、三か月ではなかったですね。半年だと思います。
中古で、四万円くらいでした。
これね、思い切って買ったんですよ。四万です。それが趣味になるかどうかもわからないのに、四万です。
さっきの話と比べてみてください。ギャンブルに使うお金はあるのに、仕事の道具にはケチる。あの頭のままだったら、四万のカメラなんて買えていません。その前にホールへ行っていますから。
やめていたから、買えたんですよ。
時間は、かかるんですけどね
とはいえ、買ったその日から趣味になったわけでもありません。
続くかどうかもわからないものに四万出して、そこから少しずつ、という感じでしたね。すぐには見つからないんです。
ただ、時間を有意義に過ごしたい、という気持ちは誰にでもあるでしょう。私にもありました。やめる前だって、あったと思うんですよ。
違うのは、やめたあとは、それを考えられるということなんです。何かしようかな、と考える時間ができる。
あの頃は、その考える時間ごとギャンブルに持っていかれていましたから。
そういうわけで、代わりの趣味を先に見つけましょう、というのは、私には無理でした。
やめるのが先で、そのあとに空いた時間があって、そこへ何かが入ってくる。しかもすぐには入ってこない。半年くらいは、ぼんやりしたままでしたよ。
ちなみにカメラのあと、二年くらいしてから熱帯魚も始めました。そちらは水ができていなくて、エビを全滅させています。その熱帯魚で失敗した話は「自然にまかせるのと、何もしないのは違う」に書きました。
ろ過器を外して自然にやろうとして、エビを全滅させた話です。何かが入ってくるまでには、それくらいの時間がかかるということですね。
見つからないうちにまた戻ってしまう人がいるのも、わかる気がするんですが。
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パチンコをやめたあとに始めた熱帯魚で、水を作らずにエビを全滅させた話なら。 → 自然にまかせるのと、何もしないのは違う
パチンコ・スロットに月5万円ほど使っていた頃から、行かない生活に変わるまでをKindleにまとめています。

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